ホーム > 学年便り  > 中3週報 第40号 「卒業する皆さんへ」

中3週報 第40号 「卒業する皆さんへ」2018年03月10日

 修学館では,保護者に対するきめ細かい情報発信の一つの手段として,中1~高3の全学年,学年便り(週報)を原則毎週末に発行しています。日常の学校生活の様子等の情報を積極的に発信し,保護者との情報の共有ができればと思います。修学館のホームページでは,「学年便り(週報)から」というコーナーを設け,学年便りにあった面白い記事,感動する記事などを皆さんに紹介します。更新を楽しみにお待ちください!

☆卒業する皆さんへ(『後世への最大遺物』の話の続き)☆
 全体道徳の時間に,内村鑑三の『後世への最大遺物』を紹介しながら,「楽な人生は決してありません」と話しました。皆さんの門出にはふさわしくないかもしれませんし,ずっとではないでしょうが,多かれ少なかれ困難が待ち構えていることでしょう。それに対して,内村は「高尚で勇敢な人生(生き方)」を「後世への最大遺物」として誰でも残すことができると説いていました。少し言い足りなかったので,あとちょっとだけ言い足しておきたいと思います。
 「高尚で勇敢な生き方」を示し,人々に勇気を与えることが大切だというのが内村の言わんとした事でしょうが,今度は「困難」の方についてもう少し考えてみたいのです。私の人生の困難とあなたの人生の困難は確かに違っていて,関係が無いように思えるかもしれません。しかし本当にそうでしょうか?「自己責任」の語が好きな人に言わせればそうかもしれませんが,私が中学生のころ読んだ山本有三の『路傍の石』という小説で,ある登場人物の印象的な言葉として,「働くことは傍(はた)のものを楽にすることだ」という言葉が語られていました。「親父ギャグ」的なその言葉を借りて言えば,働くことは自分のため(だけ)ではなく,他人の困難は私たちの困難でもあるわけです。そうすると,困難はなくなりはしないけれども,人生の困難は一人で担うべきものではなく,知恵を出し合い,働きながら一緒に立ち向かっていくべきものということになるでしょう。(甘いと言われる方もおられるかもしれませんが,)そのような「高尚で勇敢な」生き方こそが,「後世への最大遺物」なのではないかと私は思います。

ページトップへ