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中1週報 第41号裏面「みんなの作文 第7弾」2017年02月20日

 修学館では,保護者に対するきめ細かい情報発信の一つの手段として,中1~高3の全学年,学年便り(週報)を原則毎週末に発行しています。日常の学校生活の様子等の情報を積極的に発信し,保護者との情報の共有ができればと思います。修学館のホームページでは,「学年便り(週報)から」というコーナーを設け,学年便りにあった面白い記事,感動する記事などを皆さんに紹介します。更新を楽しみにお待ちください!

 中1の週報では,生徒の書いた作文を紹介しています。今回は,昨年5月の連休課題,「小さな親切」について書いてくれたSくんの作文です。

 ☆世の中をよくする親切☆
 「カツーン」と友達の鉛筆が落ちた音がした。まだ,小学生だったときのことだ。授業中,先生が後ろを向いたまま,黒板に字を書いていたときだった。友達はキョロキョロと鉛筆を探していたが,落ちた場所がわからないみたいだった。僕も気になって,下を探してみたら,僕の足元に鉛筆はあった。それを拾い,友達に渡すと,小声で「ありがとう」と言ってくれた。そのとき,とてもうれしかったのを覚えている。
 よくあることだと思うが,「小さな親切」というと,僕はこのことを思い出す。なぜ,僕がこの話を思い出したかというと,熊本県で大地震が起こったことがきっかけだった。今年の四月十四日午後九時過ぎ,熊本県で大地震が発生した。死者も五十人近く,今も家に帰れず,避難所や車で寝泊まりしている被災者の方がたくさんいる。テレビのワイドショーやニュースでは熊本の被災者の方たちの状況が毎日放送されている。その中で,僕が気になったのはボランティアのことだった。視聴者から,「ボランティアがしたいが,どこに問い合わせたらよいか。」「どんなボランティアが求められているのか」など,ボランティアをするための情報を提供してほしいという質問が多かったと報じられていたからだ。僕は,こんなにもボランティアをしたい人がいることに驚いた。僕が,友達にしたことのある〝親切〟とは大違いだ。

 〝親切〟には,三つの種類があると思う。一つ目は,相手にしてもらったことへのお返しにする親切。二つ目は,自分がしてもらってうれしかったから。三つ目,知らない人に対してだけど,した方がいいと思ったからする〝親切〟だ。その行動に喜ぶ人がいる,世の中が良くなる親切だ。この親切は,相手に気づかれないかもしれない,見えないこともあると思う。僕は今まで,目に見える相手への親切ばかりしていた。知らない人に,親切にしようなんて思いつかなかったからだ。熊本の震災ボランティアは,〝世の中が良くなる〟親切だ。
 ただ,熊本まで行ってボランティアをしたいという気持ちがあっても,それができないという人たちが多くいることも事実だ。「何かの役に立ちたい」という思いから,自分にできることはないか,テレビの情報番組などで,尋ねている場面をたくさん見かけた。 僕も,何かできることはないかと考え,おこづかいの中から少しだが,募金をした。ちょっとだけ,それができた自分を誇らしく思えた。〝親切にすること〟は,人のため,そして社会のためになる。「小さい」親切が集まれば,きっと熊本の人々は復興できると思う。「小さな親切」が続いていけば,「みんなが感謝し合う住みやすい社会」になっていけると僕は思う。

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