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中1週報 第9号「7つの習慣Jの授業より,人はなぜ働くのか」2016年05月28日

 修学館では,保護者に対するきめ細かい情報発信の一つの手段として,中1~高3の全学年,学年便り(週報)を原則毎週末に発行しています。日常の学校生活の様子等の情報を積極的に発信し,保護者との情報の共有ができればと思います。修学館のホームページでは,「学年便り(週報)から」というコーナーを設け,学年便りにあった面白い記事,感動する記事などを皆さんに紹介します。更新を楽しみにお待ちください!

 ☆7つの習慣Jの授業より☆ 

 毎週月曜日に7つの習慣Jの授業が行われています。私自身,毎回楽しみにしています。毎回の授業の内容は7つの習慣J通信で紹介されています。今週の授業の中で宮本延春さんの著書「未来のきみが待つ場所へ 先生はいじめられっ子だった」が取り上げられていました。宮本延春さんの主な著書に「オール1の落ちこぼれ、教師になる」「宇宙を感じる七日間」「キミのためにできること」「こころの羅針盤 親から子へ伝えたい60章」「逆境力 どん底の日々がボクに力をくれた」などがあります。書店等で手にとってみてはいかがでしょうか。宮本延春さんの名言集にもぜひ目を通してください。
  宮本延春さんの名言集
☆あなたは一年前の悩みを覚えていますか?もし覚えていなければ、その程度の悩みだったということです。別の言い方をすれば、時間が解決してくれる悩みだった。そう言えるのかもしれません。仮に、いま悩んでいることも、一年後には忘れているのならば、 立ち止まってひどく悩んで苦しい時間を過ごすよりも、もっと楽しいことに時間を使うか、悩みを解消するために、できる努力をする方が有意義ではないでしょうか。
   
☆明日の天気が心配ならば、 晴れるかどうか悩むのではなく、雨のときの対策をできる限りすることです。極論を言えば、 雨が降ってから考えても、 遅くはありません。また、過去に起きた出来事も どれだけ反芻(はんすう)して悩んでも、 変わることはありません。できることは過去を教訓として、未来の自分に活かすことです。悩むときには「これは悩むことで何かが変わるだろうか」と自問自答してみて下さい。おそらくじっと悩むよりも、行動に移す方が、良き結果に繋がるはずです。
   
☆「悩む価値のある悩み」というものは、悩むことで、結果や未来が変わる場合です。この悩みは簡単に答えなど出ないときもありますが、苦しく辛い気持ちと向き合っているその時間は、人としての器を大きくし、思量を深め、成長している痛みの渦中にいるときです。すぐに解決できなくとも、悩むことそのものに大きな意味があります。

☆人はなぜ働くのか☆

 今週のLHRの時間に「飛躍」を用いて中間試験の反省を行いました。その後,“人はなぜ働くのか”についてそれぞれ考える時間を持ちました。まず,☆働かなくてもよいという立場,☆働くべきであるという立場それぞれの立場で自分の考えを書いてもらいました。3名の考えを紹介します。

☆まず,今の世の中,金がないと生きていけない。その金を手に入れるためには働かないと,ほとんど手に入らない。もう一つ,我々人間がこの世の中に誕生した理由の一つに「色々なことに挑戦するため」というのがある気がする。人生何もしなければ意味がない。これを働いて駄目だった場合,「向いていない」という経験が加算される。その繰り返しによって,自分の生きがい(向いている仕事)が見つかるのかもしれない。

☆働くことによって得られる利益もある。例を挙げよう。まず,働くということは人と接するというのは必要不可欠だ。そうするとやはり人と接するやり方について考えなければならなくなる。そう考えれば自然と頭を使わなければならなくなるだろう。そうすれば,自分の発想力というのは次第に身についてくる。それに人との接し方が上手くいけば友好関係が築けるのはまず間違いないからだ。そういう観点を見れば,働くということに対して不利益なものはないだろう。

☆自分が何で生まれてきたのかを見つけるため。「働く」というのは,自分が存在している意味を見つけるための「過程」の中にあって,働かなかったら自分の存在を周りが知らないことになる。そしたら自分が生まれてきたのかも分からないし,この先生きる気力も生まれない。生活のためでもあるが,仕事が自分の生きがいになったり,自分が生まれてきたことを改めて嬉しく感じたりできるから働くべきである。

 この後に大学生のAさんが,ある会社でインターン終了後に社長さんにお礼のメールを送った際に,「人はなぜ働かないといけないんですか?」という質問を社長さんにして社長さんからAさんへ送られた返事を読んでもらいました。

 こんにちは。「なぜ働かないといけないんですか?」という質問をもらって,私はとても驚きました。私は「働くのは当たり前だ」と思っていたからです。でも,「当たり前」と思っていることを疑うことはとても大切なことだと思いますので,真面目に考えて,回答したいと思います。私も,あなたの同じように「働くのはとてもつらく,苦しいことだ」と思っていました。今はどうか,と言えば,あまり変わっていないようにも感じます。相変わらず仕事は苦しいですし,楽であることは一つもありません。でも,「働く」ことはあなたに多くのものをもたらすでしょう。それをお知らせします。

1.働くことはお金をもたらす

「お金などいらない」という人も世の中にはいます。でも,あって困るものでもありませんし,多くの人はお金がなければせいかつできません。むしろ,「お金のために働く」という人もたくさんいます。ただ,「お金のためだけに働く」のであれば,あなたの言うとおり,仕事はつらく,苦しい物になってしまうかもしれません。多くの人は,人生の大半を「働いて」過ごしますが,それがつらく,苦しいものであることはできれば避けたいでしょう。ですから,「仕事がどうしたら楽しくなるか」ということについて,知っておくことは大切だと思います。

 

2.働くことは明確な目標をもたらす

「なんのために生きるのか?」という問いに対して私は答えることができません。でも,会社に入ってもらえれば,「この一年,何に取り組んでもらうか」ということについては明確なものを与えることができます。毎日の無為に過ごすよりも,明確な目標を持ち,それを達成するために努力することは価値があります。
  
 

3.働くことは,出会いをもたらす

 単に「消費」するだけなら,誰とでも会わずに済みます。そういった孤独が好きな方もいらっしゃるでしょう。でも,ほとんどの方にとって「孤独」はつらいものだと思います。働くことは,社会に参加することです。働くことで,様々な出会いが発生します。職場の人のみならず,お客様,協力会社,関連する取引先には様々な方々がいます。もちろん,それらが全て,あなたにとって意義ある出会いかどうかはわかりません。ですが,「一期一会」という言葉があるように,一回の出会いが人生を変えることもあります。

 

4.働くことは,学びをもたらす

 働くことは,「学び」をもたらします。会社に入れば知らないことだらけ,毎日学ばなければならないでしょう。また,自分の知識が陳腐化しないよう,学びはずっと続ける必要があります。ただ,会社をやっていると,「学校の勉強が苦手だった」という人とよく出会います。でも,安心してください。学校の「勉強」と,会社における「学び」は,異なります。学校の勉強は特定の問題を短時間で「処理」することが目的でした。会社における「学び」は,問題づくりから始まり,答えを探して,現実にそれらを実行するまで全てに関わるプロセスです。それはとても創造的な活動です。ですから,人は「学ぶ」ことで人生を豊かに過ごすことができます。

 

5.働くことは,信用をもたらす

 働くことは,責任を引き受けることです。責任のない仕事はありません。ですから,「きちんと働く人」というのは,「きちんと責任を果たしている人」とされ,社会的に信用されます。また,「信用」はお金で買うことができません。例を挙げましょう。あなたは,目の前の人が「単にお金を持っている」というだけで信用できますか?おそらくできないと思います。信用は積み上げた行動でのみ,測られるからです。きちんと働くことは,信用を積み上げる第一歩です。

 

6.働くことは,自信をもたらす

 あなたには「自信」はありますか?自信は大切です。こう言うと,いや,「自信過剰」や「妙なプライド」は持つべきでない,というご指摘をもらうこともあり,ネガティブな側面を思い浮かべる人も多いかもしれません。でも,誰にとっても「真の自信をもつこと」は大事だと思います。真の自信は,それまでにその人が積み上げた実績によってのみ得られるもので,虚勢や高慢とは無縁です。虚勢や高慢は,「自信」をもっている人の行動ではなく,「自信がないから,他者に認めてもらいたい」というだけのものだからです。本当の「自信」は他者を必要とせず,「自分の力を発揮して,何かを成し遂げた」人だけにもたらされるものです。働くことは,なにかを成し遂げることです。」「自信」は一生懸命働くことから生まれます。以上です。これは私の個人的な考え方なので,学生のあなたがどう思うかはわかりません。でも,あなたの疑問への一つの答えとなることを祈ります。(出典:安達裕哉HP「仕事 就職活動」より)

 最後に,社長さんの返事を読んで,考えたこと,思ったことを書いてもらいました。2名の考えを紹介します。
☆働くと,自分に利益があることが分かった。「汚い」と言われるかもしれないが,働いてお金をもらうことは本当にとても重要だと思う。これは汚いわけではなく,生きるために必要な物だ。しかし,働くことによって得られるものは「物」だけではなく,気持ちに一番関係しているのだ。特に共感したのは「信用」。これについては自分だけではなく互いに周りに安心感をもたらすことができる。そうお互いに得があるということだ。そして,この信用されていることを自らが知り,自信へとつながる。さらに,このようなことを学び,目標ができる。この目標に向かって新たな挑戦をする。この繰り返しによって形になったものがお金なのではないかと思う。苦しいことを乗り越えてこそ,そこには新しい未来が待っているのだと確信した。

☆私は,「自信は他者を必要としない」というところがすごくいいと思いました。しかし,「目標を持つこと」は,あまり共感できませんでした。アドラー心理学で,「人生は点の連続。つまり,今という刹那の連続である。我々は『いまここに生きることしかできない』のだから,今を一生懸命生きることが大切。目標や未来が見えているような気がするのは,自分が『今』にスポットライトをあてず,あいまいなところにあてているから,ぼんやりと見えているのだ」と言っていたのに,衝撃を受け,感動したからです。「嫌われる勇気」をぜひみんなに読んでもらいたいです。

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