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中2週報第19号「ロボットの話」 9月21日発行2019年10月07日

 修学館では,保護者に対するきめ細かい情報発信の一つの手段として,中1~高3の全学年,学年便り(週報)を原則毎週末に発行しています。日常の学校生活の様子等の情報を積極的に発信し,保護者との情報の共有ができればと思います。修学館のホームページでは,「学年便り(週報)から」というコーナーを設け,学年便りにあった面白い記事,感動する記事などを皆さんに紹介します。更新を楽しみにお待ちください!

 ☆ロボットの話☆☆
 さて,週報に何を書こうかと色々と迷っていて,1年前の9月の自分のPCのフォルダを覗(のぞ)いてみたら,10月下旬の「AI・ロボット」の講演会に向けて新聞記事や資料を集めたり,生徒に配るプリントを作ったりしていたのが思い出されました。皆さんもう1年が経とうとしているのですが,覚えているでしょうか。
 さて講師の先生は大学の工学部の教授で,講演の最後に,「ロボットが暴走したらどうするのですか」という中学生の質問に答えました。「ロボットに倫理観を持たせることが大切だと考えています」というその答えにびっくりした記憶があります。後で聞いてみると,日本のロボット学会の方針だという話で,更に驚きました。なぜなら,他の国々ではロボットの軍事利用がさかんに研究されているからです。日本のロボット学会は,他の国々でロボットの重要な用途と考えられている軍事利用に背を向け,更に世界に問題提起をしているのだなと思ったことを覚えています。おそらく,日本国憲法の平和主義(そして『鉄腕アトム』)が影響を与えているのだろうと感じました。ただし,ロボットに「倫理観」を与えるとはどういう事なのでしょうか。
 さて,話は変わりますが,今年の文化祭(修学祭)で,高校生が課題研究のスライド発表やポスター発表をしていました。その中に,「ロボットに市民権や人権を認めることは可能か」というテーマを掲げた研究(高2の小河さんの研究)がありました。2階職員室前に貼ってありますので,興味のある人は見てみるとよいと思います。皆さんはこの研究をかなり風変わりなもののように思うかもしれません。しかしこれは正しく日本のロボット学会の方針や方向性に適(かな)う研究なのだろうと思います。
 現在のロボットでは,市民権や人権を認めることはあり得ないおかしな話です。しかし,ロボットが段階を踏み次元を超えて発展していった時,人権や市民権を認めることが問題になってくるかもしれない,いやそんなことはあり得ない,両方の考えがあるだろうと思います。しかしそういうことが問題になってくるためには,ロボットにどんな発展が必要なのか,それが彼女の問題意識のようでした。皆さんはどう思いますか?
 私は彼女のポスターを見て,「人間とは何か,人権とは何か,人間の心とは何かということを考えてきた哲学や倫理学から学ぶことがあるのではないか」という言葉を送りました。それから「『ロボットは心を持てるか,心とは何なのか』という問題をクリアする必要があるだろう」という言葉も送りました。現在のAIもロボットも心が無いので理解するということは全くできません。そこを超えられるかどうかが,賢い人間的なロボットを作る際の一番大きな問題ではないでしょうか。(もちろん,そんなロボットを作ってどうするのか,そんなロボットが出来てしまったら大きな混乱が生じるのではないか,という問題があるようにも思いますが。)ちなみにあの講師の先生は,「いつの日か心を人工的に実現することは可能だと思う」と仰(おっしゃ)っていましたが,皆さんはどう思いますか。

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