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高3週報 第31号「楕円球は【  】者の方へ転がる」2016年12月19日

 修学館では,保護者に対するきめ細かい情報発信の一つの手段として,中1~高3の全学年,学年便り(週報)を原則毎週末に発行しています。日常の学校生活の様子等の情報を積極的に発信し,保護者との情報の共有ができればと思います。修学館のホームページでは,「学年便り(週報)から」というコーナーを設け,学年便りにあった面白い記事,感動する記事などを皆さんに紹介します。更新を楽しみにお待ちください!

☆楕円球は【  】者の方へ転がる☆
 日本ラグビーは,前回のワールドカップで優勝候補の南アフリカを破るという歴史的快挙を成し遂げ,またリオのオリンピックの7人制では,ニュージーランドを破り,準々決勝ではフランスを撃破し,メダルこそは逃しましたが,ベスト4に入るというこれまたすばらしい成果を見せてくれました。どちらかいうと今までマイナーだったスポーツが,五郎丸選手の人気もあり,世間の注目を浴びるようになってきました。南アフリカに勝利した瞬間はフロック(まぐれ当たり)だと思いましたが,選手の話を聞き,また本を読むと,それは決してフロックなんかではなく,用意周到に準備された勝利だということがわかります。今までのワールドカップで1勝2分21敗のチームが,2度も優勝している南アフリカに勝つという目標を立て,その目標を達成できることをチームのみんなが信じ,そのための方向性を決め,そして準備(厳しい練習,相手チームの分析等)を積んできたことには本当に頭が下がります。人間は,信念と正しい方向性,そしてそれを克服する努力があれば何事もなしえるのだと思いました。

 ラグビーというスポーツは,単なる身体と身体とのぶつかり合いだけのスポーツではありません。そこには「One For All,All For One」という自己犠牲の精神と厳しいルールがあります。まず,ボールは前には投げられません。タックルされたら必ずボールは放さなければならない,密集の中でボールを手で扱ってはならない,相手のパスをはたいてはならない等の決まりがあります。この決まりを破ると,相手にペナルティーキックが与えられ,ことによっては相手に3点を献上することになります。人間は大切な物を取られそうになったら必ず守りますよね。目の前に欲しくてならないものがあったら,手で拾いたくなりますよね。でもそれが許されないのがラグビーです。そこには人間の本能や欲望を抑え,規律を守るという精神性が必要とされています。

 そしてラグビーを一番面白くしているのが,ボールが楕円球であること。楕円球はどこに転がるか分かりません。前に蹴ったボールがバウンドによっては,自分のほうに転がるかもしれないし,また相手に転がるかもしれません。自分のほうに転がれば,トライの大きなチャンスになるし,相手ボールになるとカウンター攻撃を食らう危険性があります。ボールの一転がりでゲームの局面は大きく変わります。楕円球は,まるで自分の思い通りにいかない人生をも象徴しているようにも思えます。表題の「楕円球は【  】者の方(ほう)へ転がる」は女子7人制ラグビー日本代表「サクラセブンズ」の選手たちのインタビューで構成された本の題名です。国語の試験の虫食い問題ではないので,【  】の中にはちゃんとある言葉が入っています。皆さんはどのような言葉を考えますか? 入れる言葉に君たちの人生観があるようにも思いますが……。
 センター試験まで,30日を切りました。ここまで皆さんは朝補習から放課後の個別学習まで,日々忍耐強く努力してきました。後は自分を信じて,試験に臨むだけです。結果は必ずついてきます。 

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