ホーム > 学年便り  > 高3週報 第9号「高校生としての発達課題」

高3週報 第9号「高校生としての発達課題」2016年06月11日

 修学館では,保護者に対するきめ細かい情報発信の一つの手段として,中1~高3の全学年,学年便り(週報)を原則毎週末に発行しています。日常の学校生活の様子等の情報を積極的に発信し,保護者との情報の共有ができればと思います。修学館のホームページでは,「学年便り(週報)から」というコーナーを設け,学年便りにあった面白い記事,感動する記事などを皆さんに紹介します。更新を楽しみにお待ちください!

 ☆高校生としての発達課題☆ 

 次の文章は,理系の人たちの科目である「現代社会」の問題集で「青年期」を扱っているものの一部分です。テーマは「自己実現と職業生活」です(広くなりすぎるので試験範囲から除いた部分)。

 人間の一生には,それぞれの時期で達成しておかなければならない課題がある。アメリカの教育社会学者(心理学者)ハヴィガースト(1900~91)はこれを発達課題と呼んだ。一般に,青年期の発達課題の一つに,職業の選択とそれへの準備があげられる。そのために必要なこととして,自己の適性をより理解すること,進路や職業に関する知識を高めること,職業観の形成を図ることなどが考えられる。職業観の形成とは,それぞれの職業の特性や意義,価値を理解し,自分にふさわしい職業を求めようとする姿勢を築き上げていくことである。職業には一般に生活費の確保,社会的役割分担,自己実現という三つの側面がある。これらの側面にそれぞれどの程度価値をおくかが,職業観の形成において重要である。

 ところが,こうして形成される職業観も複雑化した現代の産業社会では個人において安定したものとしては内面化されず,揺れ動きがちになる。そしてまた,しばしば,個人の職業観にはタテマエとホンネが混在するために,青年は職業選択において大きく葛藤を感じることがある。このような状況の中で,青年は将来に展望や生きがいを見いだすことにとまどいがちになり,青年の中には.進路や職業の選択・決定を先に延ばそうとする傾向を強める者が出てくる。しかし,青年は未来を生きる社会的存在である。自分の進むべき道は自分で決めなければならないことをはっきりと自覚して,進路や職業の選択の問題を真剣に考えなければならない。このことが本格的な自立の基礎となるのである。


 高校生として自分の夢・目標に向かって勉強しているうちに,自分についていろいろなことに気づいてきます。ある時は力不足を感じて自信をなくし,また好きな科目ができておもしろさを知り,ますます勉強するでしょう。劣等感も優越感も持つでしょう。高校生の間で,自信をなくした自分を奮い立たせたり,勉強のおもしろさに気づいた自分をほめたり,自分の成長を感じる体験をしつつあるはずです。努力は実ることを実感できないといけないのではないでしょうか。推薦入試の希望もよく出てきますが,実力でもそこに合格できる学力をつける努力をしてほしいと思います。
 そして次の進学先で仕事に就く準備をせねばなりません。大学などの期間は,仕事ができ,生活費を稼ぎ,世の中の役に立てることで自分を確立していく大人になるためのモラトリアム(猶予期間)です。この間に,専門の学力・技術はもちろん,コミュニケーション,リーダーシップなど幅広く能力を高める努力をしていきます。本校は少人数の穏やかな学舎ですが,次の大人数のステージでも活躍したいでしょうし,そうできると自信をつけるために,入試の不安を乗り越える厳しい努力を積んでください。
 

ページトップへ