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中3週報第31号「人間にできてAIにできないこと」2019年12月21日

 修学館では,保護者に対するきめ細かい情報発信の一つの手段として,中1~高3の全学年,学年便り(週報)を原則毎週末に発行しています。日常の学校生活の様子等の情報を積極的に発信し,保護者との情報の共有ができればと思います。修学館のホームページでは,「学年便り(週報)から」というコーナーを設け,学年便りにあった面白い記事,感動する記事などを皆さんに紹介します。更新を楽しみにお待ちください!

 「☆人間にできてAIにできないこと☆」
 2011年に国立情報学研究所が開始した「ロボットは東大に入れるか」プロジェクト。2016年度までに大学入試センター試験で高得点を取り、2021年度に東大入試を突破することを目標に「東ロボくん」というAI(人工知能)の開発が進められていた。「東ロボくん」はこのほどセンター試験模試で、英国数理(物理)社(世界史)5教科でいずれも平均点を上回り、総合偏差値57.1をマーク。MARCH、関関同立や複数の国公立大学に合格する実力に到達した。しかし、東大二次試験を受けるための足切りの点数には届かなかった。さらに点数を伸ばすには、東ロボくんが文脈や複雑な文章の意味を理解することが必要で、このまま開発を進めても、その点を突破できないため、2021年度を待たずしてプロジェクトは、東大受験に関しては一旦凍結した。(https://diamond.jp より引用)

 先生が考えたリサーチクエスチョン: 「AIはどんなことを苦手とし、人間より劣っている部分はどこなのか?」
 詳しく調べてみると・・・
・計算式や暗記力は抜群に得意だが、ストーリー性がある問題への文章読解ができない。
・リスニング問題への常識的な受け応えをすることができない。
・問題文の意図がデータにない。
・問題文を読めない(スキャンミス等)などが挙げられる。
考察:凍結という判断に至ったのは、そこに有効な解決方法が見つからないためである。文の意味を考える、複数の文同士の関係を考える、文脈を捉える、言い換えや抽象的な言い方を具体的な言い方に捉え直す。こうした作業はいまのところ人間が得意な分野ではある。しかし、東ロボくんの開発を進める一方で、中高生の文章の読解力がAIよりも劣っているという研究結果も出ており、意味の読解は人間が圧倒的に優位などとあぐらをかいていられない。東ロボくんが大学受験する試みは凍結されるが、これまでの研究結果から、人間の認知のしくみや「意味」の捉え方についての研究の方向性にも新たな道筋がつくだろう。
 まとめ:AIに負けない読解力を鍛え続け、AIが不得手とする読解力が必要な仕事に就けるようにする。

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