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2024/05/11
☆「国際バカロレア校らしい」体育祭

 IBに正式認定されて初めての体育祭でした。「IB校らしさ」も見られた体育祭でした。競争での勝ち負け以上に、みんなが参加して楽しく感じられることや、年度初めに学年を越えてコミュニケーションをとることなどの目的を大切にして生徒主体で創りあげられました。

 一番感じたのは、体育祭などの学校行事と普段の学校生活や学習での学びがつながりのあるものになってきているということです。

「そもそも体育祭はどう在るべきか?目的は何か?」を問い直すことから始められていました。その問いの答えは「他者貢献」ということばに集約され、年度の初めに生徒会役員から学校全体に周知されました。「他者貢献としてそれぞれの立場で具体的に何ができるのか?」という問いにも向き合い、体育祭当日に不要な体育用品を持ち寄ってもらい、必要とされるところに届けるボランティア活動まで企画・実行していました。

 当日は、不要な体育用品を多く持ち寄ってくださったり、テントなどの片付けまで一生懸命協力したりという「他者貢献」が実現している場面が見られました。

 終了後は、「目的がどのくらい達成できたか? どのような学びがあったか?」を振り返りました。

 まさに「問いを立てて探究する」「行動する」「振り返る」という探究的な学びのサイクルになっています。教科の学習やSA(サービスアズアクション:IBの奉仕活動)、PP(パーソナルプロジェクト)などのIBでの学びとつながっています。

 これまでの学びが活かされ、今後の学びにさらに転移することが大いに期待できる「IB校らしい」体育祭でした。

 

【生徒の振り返りから】

★自分たち(美術部)が作った立て看板の前で写真を取っている人を見たときこんな使われ方されてるんだなと思った。嬉しかった。

 

★体育祭は運動の得意な人だけが活躍する行事になってしまって、運動が苦手な人が楽しめないことが多いけれど、今回の体育祭では○×クイズや部活動リレーなど運動が苦手な人でも楽しむことができるような体育祭になっていて、めっちゃ良かったです。

 

★紅軍の招集の係で体育祭で結構重要でここが遅かったり、間違えていたら体育祭がうまく回らないという責任感はあったが、学年の枠を超えて、同じ役員の人達と協力して、当日はもちろん、体育祭予行のときや体育祭前日にもしっかりコミュニケーションを取って体育祭に向けての準備をすることができた。

 

★今回の体育祭では自分にできそうな仕事をすることができなかった。先輩に頼ることが多く、まだ自立できていないということを実感した。この経験を機に、これからもクラスマッチなど他者貢献ができる行事があるので、自ら仕事を探して実行したいと思う。

 

★小学生の時は、運動がとても苦手な私がチームの役に立つはずがないと自分で思っていたし、クラスメイトもそう言っていた。しかし中学校初めての体育祭で、私のような人でもチームやクラスの役に立つことができるんだと、喜びを感じるとともに、みんなで協力することの楽しさにも感動した。

 

★種目数が充実していて必ず誰でも参加できるような内容になっていてすごくありがたいなと感じました。また、他者貢献というテーマ設定もみんなの原動力になったのではないかと感じます。

 

★競技での招集の際に、並び方を聞いたり「緊張しますね!」などと先輩、後輩と明るく接することができました。どうしても、先輩や後輩と話すのは怖かったり緊張したりしてためらってしまうことが多いけれど、体育祭で話しかけてみると皆明るく話してくれて、「自分から話しかけることの大切さ」に気付きました!

 

★応援団のときに旗を一回落としてしまったが終わったあと誰も責めずにみんながポジティブになれる言葉をくれた、いい仲間を持てたと改めて実感できたし、今からの競技悔いを残さないためにも楽しむためにも思いっきりやろーってきっかけにもなった。

 

★テントの解体、撤収作業のときにあまり話したことのない先生、別学年の人達とコミュニケーションを取ることができた。文化祭の実行委員なので文化祭も役割を意識して頑張りたい。

 

★用具係の集合で予行の時、玉入れの時に行かなかったのをすごく反省しています。本番は参加しましたが、予行の時に先輩に話しかけれずそのようなことになってしまいました。本番では先輩に話しかけれて、参加できて良かったと思っています。また、用具回収のボランティア活動とても楽しかったです。始めは結構大変だなとか思っててすみませんでした。高校生徒会の方とも話す機会がなかったのでとても緊張していましたが、スポーツ用品を譲ってくださる保護者の方?や生徒さん、支えてくださった先輩方が優しくとても楽しかったし、爽やかな気分で体育祭に臨めました。

 

★自分が関わった企画に多くの人が参加し、その中でいろいろな感情がうずまいているのを感じ、運営側に立つ人間の凄さや苦労、そして最後の満足感を味わうよい経験になった。