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2025/01/07
☆研修での学び[その8]

2日目の午後、私たちは東京大学大学院生との交流会に参加しました。鹿児島修学館を卒業された中村響さんを含め、3人の東大院生の方との交流会でした。

交流会の前に、一人の東大院生の方が東大を案内してくださいました。一見何気ない建物でも、細かなところにまで歴史や建設当時の事情が詰まっていることを教えてくださり、とてもおもしろく、興味深かったです。東大を一通り見てまわったあと、私たちはレンタルスペースに移動して、本格的に交流会が始まりました。

まずは東大院生のお三方が自己紹介を行い、その後は中村さんが用意していたパワーポイントに沿って、会話を交えながら交流会が進んでいきました。中村さんは、パワーポイントを使って話を始める前に、「私が何か問いかけたら、反応をしてほしい。修学館に限った話でなく、学生は何か尋ねてもしんとしてしまいがちだから。」と前置きをされました。自分でもなんとなく頭の隅で思っていたことをはっきり言語化されると、その言葉の重みをひしひしと感じました。私はあまり積極的な方ではなく、しんとする側なのですが、積極的に発言し、行動することを心がけてみようと思いました。しかし、私はそもそも質問や発言のための文章を組み立てることが苦手であることに気づき、その練習から始めようと思いました。

パワーポイントを使って話が進められていく中で、私が特に印象に残り、心に留めておこうと思ったのは、「頑張った分は必ず自分に返ってくるし、認めてくれる人がいる」という言葉です。テストの順位や偏差値は数値としてはっきり表れて自分の成長が誰からみてもわかりやすいですが、数値で表すことのできない成長や努力はたくさんあります。自分は数値として現れない成長に対して努力するのが好きではありませんでした。自分が成長しているかわかりにくく、このまま続けても意味があるのだろうかと思ってしまうからです。しかし、認めてくれる人がどこかにいるはずだと思うだけで、少しだけ頑張ってみようという気持ちが湧いてきます。成果が目に見えづらくとも、自分の成長をしっかりと感じられるようになることで、前向きにこれからも努力していこうという感情が芽生えました。

そのほか、交流会では、学生のうちは大人が守ってくれるから、たくさん頼って挑戦をするべきということや、当たり前を疑うことの大切さなど、たくさんの貴重なお話を聞くことができました。この交流会は、私にとってとても有益なものになりました。まだ様々なことに対する経験が少ないからこそ、何をするにも不安がつきまといやすいですが、大人が守ってくれるという言葉を信じ、不安にとらわれずたくさんの挑戦をすることで成長できると感じました。また、自分の頭の中にぼんやりとはあったようなことも、はっきりと言語化されることでより意識して生活できるようになったので、言語化の大切さも学べました。交流会で三人の大学院生の方々が教えてくれたことを忘れずに、これからも前向きに頑張っていこうと思います。

 

 

中学3年 杉焼愛唯