2025/03/13
☆中1道徳 哲学対話
鹿児島修学館中学校の1年生の道徳の授業は、「哲学対話」の形式で行っています。
★「哲学対話」とは?
参加者が、共有した「問い」について自分の考えを伝えながら、他者の意見にも耳を傾ける姿勢を大切にし、対話を通して学ぶ方法。(杉本遼ほか(2023)「哲学対話の道徳授業」より)
生徒たちはまず、その日のテーマに関する教科書の文を読みます。
その後、クラスを3つに分けてグループを作り、それぞれ円を作って座ります。
そして、黒板に貼られた「Qワード」も参考にしながら、その日のテーマについての問いを立てて、それについてグループで対話します。
(↑授業用スライドより)
3月11日に行った哲学対話では、「自然・災害」というテーマで、東日本大震災の後、津波到達地点に桜を植樹し、震災の教訓を伝えようとした、岩手県の「桜ライン311」の人たちの話を読んで、問いを考え、対話をしました。
↓各グループから出た「問い」
最後に振り返りを入力して終了です。
教員がファシリテーターとして対話に参加することもありますが、基本的には生徒だけで考えを話したり、質問したりして、対話が進んでいきます。
言葉を選びながら一生懸命考えを話す生徒、いつもの授業とは少し違った表情でクラスメイトの考えに耳を傾ける生徒、じっと考える生徒、教員にも思いつかないような問いを出す生徒がいます。
修学館では、自分の意見や考えを伝えられる生徒、相手の意見に耳を傾けることができる生徒、物事を自分事としてとらえることができる生徒を育てています。