作品を分析し、深く読むためにグループで「問い」を話し合いました。
何を探究したいのか、この問いを探究することにどのような意味があるのか、「問い」を決定した理由も含めてグループごとに1つずつ問いを決め、発表しました。
《1組の問い》
①人質を選ぶに当たって、メロスとセリヌンティウスの間にはどのような心情がうまれていたのか。
②メロスとセリヌンティウスはなぜ命をかけてまで相手を信頼することができたのか。
③それぞれの場面にどのような意味が込められているのか。
④今まで人を殺してきた王様になぜ国民が「王様万歳」といったのか。
⑤人質になる前と後で、メロスとセリヌンティウスに友情の変化はあったのか?あったならどのような変化があったのか。
⑥なぜ、三人称限定視点と、一人称視点でかき分ける必要があったのか?
《2組の問い》
①登場人物の場面ごとの心情の変化を読み取った上で、メロスとセリヌンティウスの友情関係はどのように変化したのだろうか。
②なぜセリヌンティウスはメロスを信じることができたか またメロスはなぜセリヌンティウスの信頼に答えようと思えたか。
③この作品を通して、太宰治は読者に何を伝えたかったのか。
④物語の初めで「黙れ」と言った時の王と物語の終わりで「仲間に入れてくれ」と言った王は、どのようなことをきっかけにして、どのように心情の変化がおこったのか。
⑤なぜ、メロスとセリヌンティウスは、お互いを疑った後に再び信じることができたのだろうか。
⑥メロスはどれだけ(の時間)自分を追い込んだのか。
《3組の問い》
①メロスのどんな行動が王様の心を動かしたのか。
②セリヌンティウスはどうしてメロスの無理難題を信じられたのか。
③メロスとセリヌンティウスの信頼はどうしてそんなに大きいのか?
④どうして登場人物たちが自分の信念や友情を貫き通すことができたのか。また、それらは筆者の心情にどのように影響しているのか。
⑤王様は、メロスとセリヌンティウスを見て、どのような心情の変化があったのか。
⑥「走れメロス」はどんな土地が舞台なのか。(実際に地図を簡単に書いてみる)
次回からは、この問いに沿ってグループで作品の分析を進めていきます。
グループそれぞれがどのように読み進めていくか、楽しみです!