6月23日(日)、熊本県教育委員会主催の「国際バカロレア教育プログラム啓発セミナー」において、鹿児島修学館中学校・高等学校のIB教育の取り組みを紹介させていただきました。
https://ibconsortium.mext.go.jp/news/news-3361/
本校から中学生1名・高校生1名の計2名の生徒も登壇し、「現役IB生」としてのリアルな体験や学びについてトークセッションで語りました。以下に、それぞれの生徒による振り返りをご紹介します。
今回、初めて「講師」としてセミナーに参加することができて、とても勉強になる、良い経験になりました。
そして、IBセミナーの中で印象に残っていることが大きく2つあります。
まず1つ目は、安心して話せる温かい雰囲気のセミナーだったことです。講師として役割を果たさなければいけないという大きな責任感がありましたが、実際にセミナーの中で話してみたら、自分が本当に考えていること・経験したことをコミュニケーションを取るような雰囲気で皆さんに伝えることができました。
次に2つ目は、保護者の方が多かったことです。保護者の方が参加者の中で半分以上だったので、より身近な話をしたり、自分の経験を活かせるような質問を頂いたりすることができました。
この2つ以外にもセミナーでは講師側も参加者側も安心して過ごすことができる環境づくりがされていてとても良かったです。
また、私自身伝えたい内容などを事前に考えていましたが、実際に話していると、伝えたい内容に書いていなかったことや、逆に書いていた内容を話すのを忘れていたりしてしまいましたが、アドリブで答えることができたその時の自分に自分自身とても驚きました。
トークセッションが終わった後に、もっと伝えたいことがたくさん出てきましたが、そのような反省点(改善点)をまた、これからこのようなセミナーなどの機会があったときに活かしたいなと考えました。
最後に、このような機会を設けていただいた熊本教育庁の方々や紹介してくださった先生方に改めて感謝の気持ちを述べたいところでした。
熊本教育庁の方々にはせっかく名刺を頂いたので、手紙かメールでお礼の言葉をお送りしようと思います。
ありがとうございました。
【参加生徒(高校生)の振り返り】
この度は、セミナーへの参加の機会をいただき、本当にありがとうございました。
無事に発表を終えることができ、自分の言葉でIBについて伝えることができたことを嬉しく思っています。
セミナーでは、熊本県庁の方々と、新名主先生の講演の雰囲気作りのおかげで思っていた以上にずっと話しやすかったので、とても有難かったです。
今回のことを通して、自分自身大きく成長することができたと感じています。
まず、日常生活とIBの繋がりをより意識するようになりました。セミナー後に受ける授業は、今までの感じ方とは異なりました。学習を進める際、「現在どのように学びをデザインしているのか」を考えるようになりました。MYPの教育課程こそ終了したものの、私たちが受けている授業や活動には、主体性があり、至る所にATLスキルが使われていました。数々の話を聞き、また私の考えを言葉にしたことで、学びに対する理解が深まったのです。
次に、数々の活動に対する活力が次々と湧いてきました。セミナーでは、IBに関心のある方々と触れ合いました。そうすることで私は、今まで以上にIB校に通っていることの誇らしさを感じました。近づきつつある学習者像や学校教育目標の姿、今まで身につけてきたスキルを存分に活用し、活動を進めていこうと思いました。そのような自信がついたことで、いままで停滞していた課題研究、課外活動も前進しました。
そして、LDT実施のためのIBの知識も身につきました。先生の講演を拝聴し、LDTについて個別に質問をいただき、定義付けすることが難しかった「LDT」というものをどのように説明すればよいか、分かるようになりました。私が今回IB教育セミナーに参加したいと思った理由の一つが、LDT実施のヒントを得るためだったので、今回の活動の目標は達成できたといえます。
重信さんの振り返りや、熊本県庁の方のメッセージ、公式SNSも拝見しました。どの記録にも、改めて考えさせられ、感化させられるものがありました。今回の活動を丁寧にまとめ、学びの輪を広げていきたいです。
改めて、今回の機会をくださった先生方に、心より感謝申し上げます。
多くの学びと出会いがあり、自分自身の成長を感じる一日となりました。
この経験を大切に、これからの学校生活にも積極的に取り組んでいきます。
『熊本日日新聞』当日の記事