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NEWS

更新日:2024.05.30
☆ 祝「第70回記念県美展」新人賞受賞!

高校3年生の中村倫太郎さんが「第70回記念県美展」において、新人賞を受賞しました。

こちらが受賞作品です。

 

 

県美展とは「洋画・日本画・彫刻・工芸・デザイン・写真の6部門で,県内在住者または出身者(高校生以上)の公募作品から選ばれた力作を展示します。若い世代から高齢者まで,また,障がいのある方もない方も,個性豊かな作品を出品します。」(鹿児島県ホームページから引用)という公募展で、今年は第70回の記念展となっていました。中村さんは40歳以下が対象の新人賞(デザイン部門)を受賞しました。

 

以下、中村さんに答えていただいたインタビューの内容です。

 

1. 新人賞を受賞された感想を教えてください。

自分の作品が認められたという嬉しさと本当に受賞したのかという、恐怖と言うんでしょうか、そんな気持ちもあります。美術部として作品を出していったのは中2のときからで、入選はするものの、その先に行けないような状況が3年以上続いていました。ですが、高3の最後の最後でこうして自分の作品が選ばれました。美術部での、部長としての「有終の美」を飾れてとても良かったと思います。有終といっても、当然まだ絵は描き続けるつもりでいますよ!

 

2. 受賞作について詳しく教えていただけますか?

題名は「おほしさまのおうた」です。絵をご覧になってくださった方々にはわかると思いますが、絵と題名にかなりのギャップがあります。もちろん「意図して」ですよ!こうしたちょっとした違和感や気持ち悪さに見る人の「想像力(ストーリーをつくる力)」を掻き立てる要素があると思い、小さな純粋な子供がつけたような可愛らしい(と自分は思ってる)題名をつけました。
テーマについて少し話そうと思います。テーマと言っても「描きたいものを自由に描いた」と言ってしまえばそれで終わってしまうのですが、流石にそれでは味気ないので。
この作品では宇宙ゴミがメインのアイデアです。そして、3対の翼は熾天使をイメージしています。もともと救済を表現しようと思いはしたのですが、天の使いが本当に救済してくれるのかという疑問となぜ人知を超える存在を人の形(人の認識の枠組み)で捉えるのかという捻くれた考えで気づけばこんな気味の悪いものになってました。その他の描いてあるものは皆さんの想像でいかようにも物語を作ってください。作品から新しいストーリーを生み出し、次々と新しい作品が生み出されていくのが芸術の素晴らしい点だと思っているからです。

 

3. 作品を制作する上で特に苦労した点や工夫した点は何ですか?
骸骨の部分は一番時間がかかりました。細かすぎて描けども描けども手のひら分の大きさも埋まらないというのを幾度となく繰り返していました。こんなのを描こうと思った自分を何回か恨みましたね。
工夫した点からいくつかあげるとするなら、3次元と2次元を融合と描写方法を場所場所で変えたことです。どちらも、この作品を混沌としたものにしたくて取り入れました。前者は骸骨などの線のみの平面によるデザインと背景の宇宙空間により表現し、後者の例としては、骸骨などには線画、月や地球は点描で仕上げている点、翼の中にも1対リアルなものを入れ込んだところです。こうして、混沌で気味の悪い、言い換えれば無秩序で人知を超えている世界観をがんばって表現してみたのです。ですが、こういった気味悪いのを描いていると「病んでる」なんて言われて…心外です。

 

4. これまでのアート活動に影響を与えたアーティストや作品はありますか?
最近だとミュシャの作品を「素敵だな、こんなの描きたいな」と思いながら眺めることがあります。平面的でイラストチックでありながら、立体的な、例えば人体の構造などの、専門知識に裏打ちされた線の説得力みたいなものが私にとっての魅力です。
私は漫画、特撮、アニメで育ってきているので、影響を受けた芸術作品や作者にアカデミックなものを並べることができません。悔しい。私も「印象派が〜」なんて言ってみたいものです。イラストばかり眺めてにまにましている感じだと、まだ当分先になりそうです。

 

5. 今後の目標や取り組みたいテーマがあれば教えてください。
私のもっぱらの課題は人を描くことです。人を描くのはとてもとても難しいことです。人体の構造などを勉強し、なんとか人が描けるようになりたいです。また、色についても勉強しないといけません。なんせ自分は色彩センスが壊滅的にないからです。こんなんで「よく美術部やってるな」なんて親に言われます。…確かに。
こんな私ですが、人が描けて、色もそれなりに使えるようになったあかつきには、アニメーションを作りたいと思っています。絵が動く。それだけでもうワクワクしますよね!

 

6. 最後に、後輩へのメッセージをお願いします。
楽しいことは正義です。楽しいこと、ワクワクすることをしてください。でも、やるからにはとことんやってください。モチベーションがある限り突き詰めていってください。なんとなく、暇だから、というのはよくないです。私も中1のときにとてもとても気になることがあって、突き詰める中で微分積分を勉強したことがあります(全く頭には入りませんでしたが)。楽しければ、ワクワクしていればそれくらいお茶の子さいさいです。ちょっと疲れたな、飽きたなって思ったら別のワクワクを探しに行きましょう。そうやって夢中になって勉強したことはきっと将来役に立つ日があるはずです!

更新日:2024.05.20
☆中2「鹿児島まち歩きモデルコース」発表会

4月下旬から始まったイベント「鹿児島まち歩きマップを作ろう!」の集大成となる成果物発表会を5月17日(金)に行いました。

今回中学2年生が取り組んだのは、鹿児島市の観光振興課の職員になりきって「ユニークで尖ったまち歩きモデルコース」を提案することでした。

グループごとに、ユニークとは何か、どんな人を対象にするのか、どんなコースを歩くのかなど時間をかけて話し合い、モデルコースを決定しました。5月2日には、自分たちで考えたモデルコースを確認するフィールドワークも行い、実際に歩くことで分かったことや感じたことを活かして提案をまとめました。準備は発表会前日の放課後まで続いたグループもあったようです。

発表会当日は、実際に市の観光戦略推進課や鹿児島まち歩き観光ステーションの方々を審査員としてお呼びしました。生徒たちは緊張しながらも、一生懸命に発表をやり遂げたようです。他のグループの発表も、真剣な眼差しで聞き入っていました。

実際にまち歩きや観光に携わっている方々から評価していただき、直接フィードバックをいただける大変貴重な機会となりました。

生徒それぞれの学びや成長については、「振り返り」から見えてきました。一部抜粋を紹介します。

 

〇今回の体験学習を通して思ったことは、今までは普通のこと過ぎて興味を持たなかった歴史や文化ことについて、他の都道府県の人から見てどのような印象なのかを聞いてみたいと思った。だから実際にインタビューして感想を聞いてみると、思ったより高評価だったので、自分の住んでいる地域がすごいところだということの実感が湧いた。今まで知らなかった、知ろうとしなかったことを今回の学習で興味を持つことができてよかった。

 

〇(ATLスキルに関して)協働スキルは、成果物を作成する場面でも大いに活用できたと感じる。なぜならグループのメンバーで意見が合わず、対立が起こったときでも改善策をみんなで考えながらその問題に対処し、協力的になることが出来たからである。多数の人が同じ成果物を作るとなると、人それぞれ価値観や意見が違ってくるため対立が起こりやすかったが、自分の意見を述べながらも他者の意見を尊重することで結果的により良い成果物を作り上げて発表することが出来たと思う。これからの将来でも、必ず他者と協力して意見の合わない人とも共同作業をしなければならないことがあると思うが、今回の授業で学んだ「自分も他者も大切にする」ということを忘れずに意識していけたら良いと考える。

 

〇私は人々の歩んでいった歴史に興味を持つことができた。なぜなら人の願いによって残された証拠がたくさん眠っている事がわかったからだ。例えば鶴丸城は人が残そうと思ったから今のわたしたちにも見ることができるということがわかった。