IB体育では、積極的にICTを活用した授業に取り組んでいます。
ICTを活用した授業では、多様で大量の情報を収集、整理・分析、まとめ、表現することができます。
陸上競技(ハードル走)で、メンバーのフォームを撮影する様子
器械運動(マット)で、グループの演技構成を作成する様子
一般的な体育授業の場合、生徒達の技能差が大きく出てしまうという課題があります。そこで、本体育科の授業では、自分自身が設定した課題に向かって取り組み、1個ずつ積み上げていくような学びとなることで、すべての生徒達が運動を好きになってほしいと考えています。そのような体育授業を目指すうえで、ICTを活用できるのではないかと考えています。
今年度より体育施設にプロジェクターを設置
グループ活動の振り返りをしている様子
生徒達は、毎回の授業の中で、その日の活動の振り返りを行います。今日は何を(内容)、 どのように考え(思考過程)、そこから何を理解し(意味)、何を見い出すことができたか(価値) を振り返る学習活動を行うことで、メタ認知力が養われます。この力が高まると、生徒自身が振り返りを通じて、「探究の何にやりがいを感じたのか」「自分はどう成長したのか」「何が上手くできなかったのか」等を表現できるようになっていきます。 そのことが「次はこれを探究していよう」「次はこうしてみよう」など、次の探究へ主体的に取り組むことにもつながります。また、振り返り活動の成果は、下の写真のような日常生活にも活かされています。以前は、バラバラに脱ぎ捨てられていたスリッパも、今では整然と並ぶことが多くなりました。これも、生徒一人一人が自身をメタ認知し、「振り返りができる人」を体現している成果なのだと感じます。
授業の際の体育館入口の様子
※高等学校の授業の様子については以下をご覧ください。
(2022.12 Benesse発刊VIEWnextに掲載されました)
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