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2日目の午後、私たちは東京大学大学院生との交流会に参加しました。鹿児島修学館を卒業された中村響さんを含め、3人の東大院生の方との交流会でした。
交流会の前に、一人の東大院生の方が東大を案内してくださいました。一見何気ない建物でも、細かなところにまで歴史や建設当時の事情が詰まっていることを教えてくださり、とてもおもしろく、興味深かったです。東大を一通り見てまわったあと、私たちはレンタルスペースに移動して、本格的に交流会が始まりました。
まずは東大院生のお三方が自己紹介を行い、その後は中村さんが用意していたパワーポイントに沿って、会話を交えながら交流会が進んでいきました。中村さんは、パワーポイントを使って話を始める前に、「私が何か問いかけたら、反応をしてほしい。修学館に限った話でなく、学生は何か尋ねてもしんとしてしまいがちだから。」と前置きをされました。自分でもなんとなく頭の隅で思っていたことをはっきり言語化されると、その言葉の重みをひしひしと感じました。私はあまり積極的な方ではなく、しんとする側なのですが、積極的に発言し、行動することを心がけてみようと思いました。しかし、私はそもそも質問や発言のための文章を組み立てることが苦手であることに気づき、その練習から始めようと思いました。
パワーポイントを使って話が進められていく中で、私が特に印象に残り、心に留めておこうと思ったのは、「頑張った分は必ず自分に返ってくるし、認めてくれる人がいる」という言葉です。テストの順位や偏差値は数値としてはっきり表れて自分の成長が誰からみてもわかりやすいですが、数値で表すことのできない成長や努力はたくさんあります。自分は数値として現れない成長に対して努力するのが好きではありませんでした。自分が成長しているかわかりにくく、このまま続けても意味があるのだろうかと思ってしまうからです。しかし、認めてくれる人がどこかにいるはずだと思うだけで、少しだけ頑張ってみようという気持ちが湧いてきます。成果が目に見えづらくとも、自分の成長をしっかりと感じられるようになることで、前向きにこれからも努力していこうという感情が芽生えました。
そのほか、交流会では、学生のうちは大人が守ってくれるから、たくさん頼って挑戦をするべきということや、当たり前を疑うことの大切さなど、たくさんの貴重なお話を聞くことができました。この交流会は、私にとってとても有益なものになりました。まだ様々なことに対する経験が少ないからこそ、何をするにも不安がつきまといやすいですが、大人が守ってくれるという言葉を信じ、不安にとらわれずたくさんの挑戦をすることで成長できると感じました。また、自分の頭の中にぼんやりとはあったようなことも、はっきりと言語化されることでより意識して生活できるようになったので、言語化の大切さも学べました。交流会で三人の大学院生の方々が教えてくれたことを忘れずに、これからも前向きに頑張っていこうと思います。
中学3年 杉焼愛唯
「探究活動研修」は私自身に非常に大きな影響を与えたと感じています。
大宮国際中等教育学校のTOKの授業では、同級生や先輩方の行動や思考の素晴らしさに、大きな刺激を受けると同時に、衝撃を受けるほど感動しました。そのTOKの授業では「知識とは何か?」「知識に古いと新しいはあるのか?」「知識をどのように伝達しているのか?獲得しているのか?」など概念的なことを一から大宮国際生と考えました。今までIBを3年間みっちり学んできたと思っていたのですが、まだまだ知らないことが多いなと実感させられました。そして、大宮国際生の自分の考えをまとめる力、それを発表する力が私と比べ物にならないくらいに素晴らしくて、感銘を受けました。
生徒たちが自分たちで動く空間、誰もが発表ができる空間、頑張っている人をからかうことのない空間がとても素敵でした。修学館も自主性を重んじる学校なので、もっともっと生徒主体でいろいろな活動が出来るという希望が見えました!
パーソナルプロジェクト(PP)発表会では「社会的に貢献」をするといい経験になるよと教えていただいたので、社会貢献や地域貢献が出来るようにPPを進めていきたいです!
大宮国際生は、留学した地域の伝統であるアクセサリーを自分たちで作ってみる活動や、養殖場に連絡をして、生きた魚を仕入れて、学校で魚を捌いて調理して食べる、といった命の大切さを学ぶワークショップを開く、コミュニケーション能力を発揮させたいと感じ、小学生を対象としたレクリエーションのワークショップを開く、自分で大宮国際オリジナルグッズを作成し、学校説明会やオープンスクールで販売して利益を得るなどのPPを行っていました。
学校にも多くの魅力があり、例えば、日常的に外国の先生方と英語で会話をする、自分たちでワークショップを企画し実行する、ディベート対決で自分自身の知識を応用し論じる(英語でも!)などです。生徒たちも先生たちもレベルが高かったです。また、廊下の壁に成果物が貼ってあったり、怪我マップなどがあったりと廊下を歩いているだけでワクワクしました。
いろいろ刺激を受けて,自分自身も修学館でやってみたいことができました。例えば、護国神社前バス停の地面に線などを引き、道を塞ぐことがなくきれいに並べるようにするSA活動を行いたいと思いました。他にも、大宮国際では図書館で自習している生徒が多かったです。修学館もせっかく図書室で自習できる環境があるのに、活用できていない現状が残念で仕方ありません。学習部の図書員が放課後の係になり、鍵閉めなどを行う活動をしてもいいと思いました。
研修が終わっても大宮国際の生徒さんとの交流は続けています。終業式で研修の発表をする際に、自分たちの言葉だけではこの研修の良さや大宮国際の素晴らしさが少ししか伝わらないと考えました。そのため、大宮国際の生徒さんにお願いをし、2分程度の振り返り動画を作成していただきました。その際もとても親身になって協力をしてくださいました。大宮国際の生徒さんには感謝してもしきれません。本当に本当にありがとうございました。他にもお互いの生徒会活動などの話も共有しています。この縁を大切にしていきたいです。
今回の研修に関わった生徒さんや先生方に感謝をしたいと思います。この研修は、自分自身にとっていい刺激になり、もっと頑張ろうとマインドチェンジすることが出来ました。本当に研修に参加をすることが出来て良かったです。この経験を生かし修学館の発展に必ず貢献します!来年も参加できると嬉しいです。
中学3年 町田あおい
充実した研修も最終日となり、少し寂しい気持ちで迎えた朝でした。ホテルの朝食はバイキング形式で、みんな自分だけのスペシャルメニューが完成しました。
美味しい朝食を終え、準備万端になった私たちが向かったのはNICです。NICとは、日本から海外大学への進学を目指す学生をサポートする学校です。
まず最初に、NICについての説明がありました。NICの卒業生の方々は、皆さん素晴らしい進路を実現されていると伺いました。生徒さんの中には、あの有名なNetflixオリジナル作品『地面師たち』の制作に携わった方ももいるそうです。私はその話を聞いて目が輝きました。『地面師たち』を作る人は一体どんな授業を受けたのかなとわくわくしながら教室へ向かい、授業が始まりました。
授業では一切日本語が使えませんでした。必ず英語を使わなければならないという状況だったので、私の拙い英語力を駆使して対話に臨みました。ただ、実際にやってみると、言語に縛りがあるという状況は、想像しているよりもずっと楽しかったので、是非皆さんにも経験してもらいたいです。
NICの見学、授業体験を通して学び方や進路の自由さを知ることができました。その学校には人それぞれに合った留学の仕方や、言語の学び方がありました。今回の話を聞かなければ、進路決定の方法を考え直さないままだったと思います。可能性がたくさんある学生の時期だからこそ、日々をなんとなく過ごすのではなく、一日一日に意味を見出して過ごしていこうと思います。
皆さんに伝えたいことは、私たちは自由なんだということです。何かできないことがあっても、それで私たちの価値が決まる訳ではありません。ひとつのことに縛られず、自分自身に合った生き方を見つけることが大切だと思います。
高校1年 平田夢乃
「東京大学大学院生との交流」
2日目午後に東大院生と交流会を行いました。東大や大学院とはどういうところなのかを聞いたり、東大院生のパネルディスカッションを聞いたり、それについて質問したりしました。
そこで私が学んだことは6つあります。
1つ目 〈視野を広げる方法〉
視野を広げる方法として、『今ある当たり前を反論することはないけれど、疑ってみる』ということが大事だということ。それを行うことで、新たな気づきが得られるということ。
2つ目 〈探究活動の意義〉
取り組んだパーソナルプロジェクト(PP)などの探究は、近々ではやって良かったと実感することはないかもしれない。しかし、何年か経って、PPという一つのことを深く調べる活動をしていたからこそ、自然と身についた力を発揮するときがあるということ。例えば、大学で出典を書いたりするとき、他の大学生では正しい出典の書き方を学ぶが、自分は知っているため学ぶ必要がないということ。
3つ目 〈私達の『特権』〉
高校生であるうちに高校生という名の『特権』を使って、分からないことは積極的に自分で聞きに行くような行動を起こすことが大事だということ。先生に限らず、大学の教授などに連絡をとるような積極的な行動をする。中学生や高校生の私達なら、知らなくて当たり前だよねっとニコニコで快く受け入れてくれる方が多いらしいです。
4つ目 〈ポジティブ大事〉
人生は長いから、何度も挑戦をして失敗することが大事。失敗しても決してそれは無駄な経験ではなく、自分を成長させる大事な経験になる。失敗をしてしまっても、それをポジティブに考えられるかが大事。
5つ目 〈学ぶことの大事さ〉
学ぶことは理想の自分になるための一つの手段であること。泥臭い作業や回り道があっても、それが一生ものの教養となる。頑張った分だけ褒めてくれる人がきっといる。
6つ目
課題研究のテーマを将来の職業と結びつけるには、今あるその職業の課題を知ることが大事。そして、自分で行動を起こして実際にその人に話を聞いたり自分で検証をしたりする。
実際に東大院生と話せることは、私にとって貴重な経験になりました。様々な学びがあり、人生についても学んだ気がします。お話を聞いた東大院生は3人の方だけでしたが、皆さんの視野が広く、一つ一つに説得力がありました。
今回学んだことを忘れずに、学校生活を充実したものにしたいです。
「2日目の夜」
東大院生との交流が終わってからは、赤坂にあるハリー・ポッターのお店「マホウドコロ」に行きました!
ちょうど赤坂では、ハリー・ポッターの舞台が公演されており、町並みもハリー・ポッター仕様になっていました。
みんなで電車を乗り継いで、迷子になりながら赤坂に到着しました。改札を抜けると聞き覚えのある音楽とともに「タイムターナー」を発見し、気持ちが高ぶりました。マホウドコロでたくさんお土産を買うことが出来ました!!
私はハリー・ポッターが大好きなので、友達と一緒に行けたことがとても嬉しくて、いい思い出になりました。
高校1年 小牟田朱音
今回は2日目午後の「東京大学大学院生との交流」を紹介します!
東京大学大学院生の中村響さん(修学館OG)、飛松大騎さん、村山美耶子さんとお話をさせていただき、様々な学びを得ることができました。
最初は、東大ツアー!
東大の中に入り、飛松さんによる東大の建築の歴史秘話を聞いたり、東大生のあるあるを聞いたり、とても楽しかったです。あの有名な「赤門」の前でも写真を撮りました!
続いて、東大院生の方々との交流です!
僕たちにとって東大院生の方々と対話をする機会は中々ないため、とても貴重であり、たくさんの学びを得ることができました。
学んだこととしては、大きく3つあります。
①視野を広げる方法⇒自分の「当たり前」を考え直す、たくさん経験してたくさん失敗する
②探究活動の意義⇒「学び方」を学ぶもの
③自分が1番だと思えるものを作ることで自信がつく
僕は、1日目と2日目午前の大宮国際中等教育学校での研修で「視野の広さ」を身につけたいと強く思いました。多角的な視点から物事を捉えて判断することは、この先必要な力だと思いますし、これからの社会で求められていることの1つでもあると思います。東大院生の方の話を聞き、視野の広さは、各々の知識やそれまでの経験が大きく影響していて、さらに、どれだけ深く物事を見られているかが関係していると考えました。挑戦がたくさんできる修学館で、これからの課題研究などを通して、自分の興味のあること・好きなことを見つけ、自分だけの最大の武器を作っていきたいです。そうすれば、その過程の中で自ずと視野は広がっていくのではないかと考えます。まずは「とにかく行動!」を意識して飛躍していきたいです。
短い間の研修派遣でしたが、とにかく中身の濃い充実した時間を過ごすことができ、自分自身が大きく成長できた2泊3日だったと思います。研修期間中は、将来について考えることが多かったです。今後は、自分が何をしたくて、どの道に進むのがベストなのか、そのために高校生のうちにどのようなことをするべきなのかを調べ、向き合っていきたいと思います。
今回得られた気付きや学び、新たな考え方を吸収して終わりではなく、新しい挑戦や経験への力として生かしていきたいです。
このような貴重な研修に携わってくださった全ての方々、本当にありがとうございました!
以上で、「東京大学大学院生との交流」の報告を終わります。
高校1年 上山宝晟
私は、この3日間の研修で沢山の貴重な経験をすることができ、新しい気付きや考え方を知ると同時に多くのことを学びました。その中でも一番印象に残っているものは、2日目の大宮国際中等教育学校での活動です。
初日は、体験授業という形で参加をしましたが、2日目は大宮国際の中学3年生と高校1年生の生徒さんに向けて、探究活動で取り組んだパーソナルプロジェクト(PP)の発表を行いました。
同じ活動をしている同世代の方々と交流をするということはなかったので、とても新鮮な気持ちになりました。
この後、大宮国際の生徒さんの発表も観賞させてもらいました。同じ高校1年生とは思えないほど、広範囲の語彙とプレゼンテーション力の高さを持ち合わせていました。
この日は土曜日だったため、通常の授業ではなく、LDTと呼ばれる各々が自分の計画に沿って自分のために過ごす活動が行われていました。その活動の様子も見学させてもらいました。
ワークショップを行っている先生や生徒もおり、良く弾むスーパーボールを製作する、さばいた魚を調理するなど幅広い種類の企画が実施されていました。生徒一人一人が自立をして、自分で学びをプロデュースをするという新しい学び方を知ることができました。
今回の探究活動研修を通して学んだことや得たものを、今後の探究活動に大いに取り入れ、自身のプロジェクトがより良いものとなるように頑張りたいと思います。
高校1年 永岩愛梨
1日目は、大宮国際中等教育学校での体験授業に参加しました。今回の授業で体験した知の理論(theory of knowledge)とは、批判的に思考して知るプロセスを探究する授業で、私たちが「知っている」と主張することについて、一体どのようにして知るのか考察する内容でした。大宮国際の体験授業では、「知識とは何か?」「新しい知識と古い知識はあるのか?」などの概念的なことについてグループで対話を重ねて、ホワイトボードを用いて発表を行いました。知識の定義や概念を明確にするのは難しく頭を悩ませましたが、その過程を通じて、学校生活における脳の情報処理能力が向上し、物事をよりスムーズに分析できるようになりました。
大宮国際の在校生たちが持っている異なる視点や知識の捉え方は、自分自身の考え方や語彙を広げるきっかけになりました。ディスカッションを通じて在校生の方の意見や経験から学ぶことができ、学んだ視野の広さと視点の違いが自分の考えや判断にどのように影響を与えるのか、またどのように活用し学び続けるのかインスピレーションを受けました。これまでとは異なる新しい視点からの考えが多く、言語化が難しい部分もありましたが、多様な表現を用いて楽しく発表を進めることができました。
特に今回の研修では、多様な視点を持った人と接することで、いつもとは違ったフィードバックをもらい、自分の視野が広がりました。その結果、新たな価値観を受け入れる柔軟性が養われました。
高校1年 丸田葵生
私は、この研修で自分の視野の狭さに気づいたり、英語を話すことが好きになれたりとたくさん成長することができました。
このように、多くの学びを得ることができた3日間でしたが、その他にも先生方と仲を深めることができ、さらに思い出に残る研修になりました!
研修の引率をしていただいた先生方の中には、今まで話したことがない先生もいて、最初はとても緊張していました。ですが、うどんを食べたりコンビニに行ったり、活動以外の自由時間や移動時間で仲を深める事ができました。たくさん話すことができてとても嬉しかったです!
また研修中の相談を親身になって聞いてくださり、いい先生方に恵まれていることも実感しました。これからの生活でもたくさんお話しをして、先生方ともっと仲良くなりたいです!
高校1年 堀之内柚嬉
この度,鹿児島修学館では,本校の探究活動をさらに発展させることを目的として,高校1年生と中学3年生から選抜された生徒を対象に,研修派遣を実施しました。
研修は2泊3日の日程で行われ,同じくIB校である,さいたま市立大宮国際中等教育学校の生徒との交流などが実施されました。
鹿児島空港を出発し,羽田空港に向かいます。
保護者の方々に見送られ,生徒たちはこれから始まる学びにワクワクしている様子でした。
無事羽田空港に到着しました。生徒たちはどのような学びを持って帰ってくるのでしょうか,楽しみです。
これからホームページでは,1人1人がまとめた「研修での学び」を紹介していきます。お楽しみに!
鹿児島修学館中学校・高等学校が「ユネスコスクール・キャンディデートの承認」を受けた旨、12月20日付で文部科学省から通知がありました。
今後、国内ではユネスコスクールと同様の扱いとなり、ユネスコスクールネットワークへの加入や活動が可能となります。
さらにユネスコ本部への申請手続きを進め、海外も含めての正式認定に至ります。
https://www.unesco-school.mext.go.jp/about-unesco-school/aspnet/
本校で導入しているIB教育とユネスコの理念はとても近く、IB校として、
今後ますます国際交流や校外での活動を盛んにし、国際的視野を育む機会を増やすのがユネスコスクール加盟の主な目的です。
https://drive.google.com/file/d/1fDMWit6zjddrdHcBtEe31YxTTBVRH7un/view?usp=sharing